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このうち、主としてキリスト教徒による「祈り」についての報告が5件、いわゆる「手かざし療法」についての報告が11件、その他が7件だった。
すべての研究を合わせると、2774人の患者が参加していた。 個々の研究の患者数は、最小で18人、最大で990人だった。
23件の報告のうち13件(57%)では、治療効果に関する評価指標の少なくともひとつが、統計的に意味のある改善を示していた。 統計的に意味のある結果にならなかったものが9件、施療を行わないコントロール群の方が統計的に意味のある改善を示したものが一件だった。
今回の調査では、比較的きびしい基準を設けて研究を選びだした。 にもかかわらず、次のような問題点が見受けられた。
①患者の人数が少ない。 ②無作為割付がうまく行われず、施療群とコントロール群の特性がそろっていない。
③どちらのグループに割り振られているかを、患者が気づいている。 ④治療効果に関する多くの指標を同時に評価しているため、統計的な差が出やすくなっている。
こうした問題点があるため、「スピリチュアルーヒーリング」の有効性について、今回の調査からはっきりした結論を出すことはできないと、研究者らは考察している。 とはいえ調べた研究の57%で治療効果を認めたことを考えれば、さらに研究を行って評価するに値するだろうと述べている。
研究者らによると、最近の米国民の調査では、なんらかの「スピリチュアルーヒーリング」を利用したことがある人は7%、健康問題について祈ったことがある人は35%におよびます。 また別の調査では、米国民の82%は祈りによる癒しを信じており、64%は患者が望んだ場合には医師が祈るべきだと感じています。

また研究者らによれば、祈りなどの治療効果を調べるための、1000人以上の患者を対象とする大規模な無作為割付臨床試験が、現在数力所で進行中です(そのひとつを次節で解説)。 虚血性心疾患の入院患者に対して、本人の知らないところで回復のための祈りを行ったところ、臨床経過が10%改善しましたが、入院期間は短縮しませんでした。
米国モンタナ州Sルーク病院のグループによるこの報告は、「内科学アーカイブス」1999年10月25日号に掲載されました。 研究グループは、一病院の冠動脈疾患病棟に入院した患者を、祈りを行う群(祈祷466名)と行わない群(対照群、524名)のいずれかに無作為に割り付けた。


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